稚内北星学園大学
Javaってなに?

TOPページへ

WAKHOK Newsletter

連載最新号


安藤友晴
情報メディア学部講師。担当科目:データベース論、ソフトウェア特論など。

J2EEとその関連分野に関心を持つ。

Javaプログラミングの講義を担当。学生にはプログラミングの楽しさを伝えたいと思っている。







過去の連載
最新号

第1回
第2回
第3回


稚内北星学園大学
〒097-0013
北海道稚内市若葉台2290番28
Tel:0162-32-7511
Fax:0162-32-7500
フリーダイアル :
0120-311014
E-mail : www-admin@wakhok.ac.jp

      第三回 J2EE (1)       

 前回は「Webアプリケーション」について解説しました。今回は、Webアプリケーションを業務システム用に仕立て直した「アプリケーション・サーバ」を切り口に、"J2EE" というJavaの技術についてご紹介しましょう。

●アプリケーション・サーバ
 これまでのインターネットの歴史の中でいちばん大きな出来事は、1993年に発表された、 最初のWebブラウザである "Mosaic" の登場でしょう。操作方法がわかりやすく、手軽に Webページを飛び回ることができるツールの登場は、人々に大きな衝撃を与えました。筆者も、はじめて Mosaic を使ってみたときの感動を今でも覚えています。Mosaic とその後継ブラウザである NetscapeNavigator、そして Windows95 によってインターネットは急速に普及していきました。

そのうち、この便利な Webブラウザを、他のサイトの Webページを見るだけでなく、組織内の情報活用にも利用したい、という動きがでてきました。組織内でやりとりされる各種の情報をWebサーバに集中し、Webブラウザから閲覧できるようにしたい、ということです。このような情報システムは「イントラネット」と呼ばれます。この言葉は、世界中に広まっている「インターネット」の「インター」の部分を、「内部」という意味を持つ接頭辞である「イントラ」に置き換えたものです。インターネットで使われている技術と同じものを使って組織内の情報システムが構築できるということで、イントラネットも瞬く間に流行の技術となりました。 

「イントラネット」は Webをベースにしており、情報を検索したりする必要があるため、前回解説したような「動的な Webページ」が用いられます。つまり、イントラネットも Webアプリケーションが使われています。 

 最初のイントラネットは、"CGI (Common Gateway Interface)" という技術を使っています。今でもよく使われている CGIですが、企業の情報システムを支えるには貧弱な点が多くありました。多数の利用者からのアクセスをさばくことができず、またセキュリティなどの信頼性にも問題があったのです。そのうち、インターネットにショッピングサイトを開設して、このショッピングサイトで使っているシステムと、イントラネットで使っているシステムを組み合わせることが多くなってくると、先に挙げた CGIの弱点は深刻なものとなります。

 そこで、こうした需要に応えた「アプリケーション・サーバ」と呼ばれる製品が多く開発され、企業の情報システムで使われるようになりました。そして、現在のアプリケーションサーバの多くは、"J2EE" という Javaベースの技術を採用しているのです。

●J2EE
 この連載の第1回(http://www.wakhok.ac.jp/series/andoh/1.html)では、Javaがどのようなところで使われているか解説しました。そこでは、次の3つのジャンルを紹介しています。
  • Windowsなどのパソコン
  • インターネット上のショッピングサイトや、企業の情報システム
  • 携帯電話や家電製品

 そして、現在のJavaの技術は、次に挙げる3つのグループに整理されています。この3つのグループは、先の3つのジャンルとそれぞれ対応しているのです。

  • J2SE (Java 2 Standard Edition)
    WindowsなどのPCなどで利用されるJava (Javaの基本部分)
  • J2EE (Java 2 Enterprise Edition)
    ショッピングサイトや企業情報システムなど、アプリケーションサーバで利用されるJava
  • J2ME (Java 2 Micro Edition)
    携帯電話やPDAなどで利用されるJava

 前回のテーマである「Webアプリケーション」や、 先に説明した「アプリケーション・サーバ」は、2つ目の「J2EE」で取り扱われている技術です。J2EEでは、現在広く普及しているWebと、 企業で使われているデータベースを組み合わせて使うことが強く意識されています。

 J2EEは、現在のアプリケーションサーバで標準的に使われています。企業内の情報システムやショッピングサイトなどはもちろん、この稿の末尾の「関連サイト」のコーナーで示しているように、銀行の業務システムにもJ2EEが採用されるようになってきています。

 J2EEが採用している、Java技術の個々については次回でご紹介します。

 11月24日には、J2EEの最新バージョンである1.4がリリースされました。 このJ2EE1.4では、「Webサービス」という、ネットワーク越しにソフトウェア同士を連携させる技術がサポートされています。 この「Webサービス」については、別の回で詳しくご紹介しましょう。

●関連サイト
Java 2 Platform, Enterprise Edition (J2EE)
(http://java.sun.com/j2ee/)
・サン・マイクロシステムズ社の J2EE に関するサイトです。

J2EEで銀行システムの進化を牽引するUFJ銀行
(http://www.zdnet.co.jp/enterprise/0307/11/epn03.html)
・UFJ銀行が業務システムにJ2EEを採用しました。 その件についてのインタ ビュー記事です。


Copyright (C) 2003 Wakkanai Hokusei Gakuen College. All rights reserved.