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9. 実数型 -- 第9回 '99/09/22

これまで我々は整数しか扱ってこなかったが、今回は実数を扱おう。 (もっとも金利計算などで、詳しく説明せずに、1.03 などと使って きた。) 数学的には、実数には色々な種類がある。分数で表せる有理数、 有理数の中にも、有限な桁の小数で表せられる有限小数(0.123)と 有限な桁では表せられない循環小数( 1/3=0.333...) があり、一方有理数で表せられない 無理数( 例えば $\sqrt{2}$) なども存在する。しかし、人間は有限な存在であり、従って 無限のものは扱う事は出来ず、有限なものを扱う事が出来るだけである。 確かに、コンピュータは高度な科学技術の産物であるが、有限な人間の 作ったものである以上、やはり有限な存在で、無限のものを扱う事は 出来ないのである。要するに、コンピュータは無限の数値を扱う事は 原理的に出来ない。従って、コンピュータ上の実数もそうした有限の 範囲で実現されなければならないが、C 言語で使える実数は小数に限定 されているので、有限小数しか扱えない。更に、数学で有限小数とい うと、有限でありさえすれば100万桁あっても有限なのだが、 コンピュータではこれは非現実的である。通常、多くの言語では、 数桁から十数桁程度しか扱う事が出来ない。そういう意味で、計算機の 扱う実数は、近似的なものでしかないのである。



 

Noriyo Kanayama