1.1 一般化するネットワーク

インターネットは世界を文字通り一つの世界(ネット)へと発展させつつあります。 同時に、学校や会社のみならず、家庭にも欠くべからざるものとしてその 地位をますます確固としたものにしつつあります。こうしたネットワーク の一般化は本来的には、一般に対してはネットワークの自動装置化を 伴いつつ、一般の人の意識からは消えて行くべき性格のものであるべき なのですが、現在のパソコンなどの不完全性か又はそれ以外の諸々の 理由により逆に意識化されているのが現状であると言えます。つまり、 ネットワークについての基本的な理解が一般社会における基本的な要請 となりつつあり、多くの人々の関心もまた集めていると言うのが現状で あると思われます。こうした状況が一過性のものであるのか、それとも今後 も継続するものあるのかについて確固とした議論はありませんが、多くの 諸科学と同じように基本的な理解は万人に必要となっていくでしょう。 勿論、何が基本的な内容で、どこまでが万人に必要かの議論をここで 展開するつもりもありませんし、本書でそうした基本を網羅するつもりも ありません。ここでは、そうした基本的な理解が一般に必要とされる 社会状況を考慮しつつ、一方では仕事や勉学などのために実際に必要と する人々を主には対象とした、言わば少しだけ専門的な「基礎」に対する 社会的な需要に応える、そうした試みの一つが本書であるとだけお断り しておくことにします。



Noriyo Kanayama