8.2.2 共通鍵暗号方式

暗号システムの内、先の暗号鍵と復号鍵に同じ鍵を用いる方式を共通鍵暗号方式 (暗号の方向がなく対称と言う意味では対称暗号方式とも)と言いますが、 以前は秘密鍵暗号方式とも呼ばれていました。 ただ、後で述べる公開鍵暗号で使われる、 公開鍵、秘密鍵という言い方と混同を避けるために、ここでは共通鍵暗号方式と 呼ぶことにします。 共通鍵暗号方式は、様々な種類があり、古代エジプト時代から存在している。 その特徴は、以下のように暗号鍵と復号鍵が同一である点にある。

共通鍵暗号方式 $K = K^{-1}$

つまり、このシステムでは鍵は一つだけを用いるので (そのために共有鍵方式と呼ぶ場合も あります)、この鍵を暗号化パスワードに 適用するとパスワードが分かるという仕組みになっています。

$K(平文)$ 暗号文
     
$K(暗号文)$ 平文

そのために、鍵を盗まれたら一巻のおしまいですので、秘密鍵暗号方式とも言うわけです。 また、通信などには向かないのもこれが理由になっています。

例えば、Unixで長らく使われてきた DES (Deta Encryption Standard) は、この 共通鍵暗号方式の一つですし、その後採用された AES(Adbanced Encryption Standard)も 共通鍵暗号の一種です。また、高速でありながら、Freeに利用可能なものとしては Blowfishなどがあります。 (ちなみに、AESに採用された Rijndael (J.Daeman and V.Rijmen) もロイヤリティフリーで、アルゴリズムも公開されています。)



Noriyo Kanayama