4.1 クラスを用いた古いIPの構造

ARPで相手のMACアドレスを取得するか否かの基準は、相手が同じネットワーク に存在するかどうかでした。従って、問題はどうやってそれを判断するかが 問題になります。ARPが完全なデータリンク層のプロトコルと言えないのは、 この点の判断が実はネットワーク層のIPに関係しているからです。つまり、 答えは、IPを見て相手が同じネットワークか否かを判断しているからでした。 そして、この判断の元になるのはIPアドレスに住所を表す部分とホストを 表す部分があり、住所が同じか否かで(そういう意味では同じ町内という言い方 をしたほうが分かり易いかも知れません)判断できるからです。さて、そこで 問題は、この2つの住所とホストの個別認識(IDと言ってもいいでしょう)は、 どこで区切られるのでしょうか。

現在用いられているIPはIPv4(バージョン4)では、この区切りが非常に面倒に なっています。その理由は、元々あまり大きくないIPアドレスの空間をいい加減 に最初に区切って使い始め、その後近年になってそのいい加減な区切りを 有効利用しようとして更に問題を複雑化させたためです。 次世代のIPであるIPv6では、こうした複雑性はなく、単純に固定長で区切って いるので、きちんと勉強すればIPv6のIP構造の方が易しいのですが、残念ながら まだIPv6は主流ではないので、我々はこの複雑なIPv4のアドレス構造について 学ばなければならないのです。





Noriyo Kanayama