5.2.1 ネットワークのトポロジー

トポロジーという言葉は中々やっかいな言葉で、日本語ではうまく表現が しずらい言葉であるが、意味自体はそれほど難しいものではなく、元々 数学で、ものとものの相対的な位置関係や、大まかな形状を表すための 言葉でした。例えば、一筆書きはトポロジーを扱っていますし、編み物や、 あや取りも同じです。ネットワークのトポロジーと言う場合、そうした 大体のネットワークの繋がり方の形を指しているのだと思えば良いでしょう。

旧来のネットワークは共有を基本にしていたために、バス型とも 言われ、トポロジー的には端点のある線分と同じと考えられます。勿論、 複数のセグメントからなる場合にはそれらが、線分で再び結ばれている と考えます。

その後、FDDIなどではループ上のネットワークが用いられ、これが基幹 ラインの一つの模範となりました。FDDIでは通常二重にループを張るので、 耐障害性が向上していました。勿論、ルータを間に入れることで、Ethernet でもトポロジー的には同じループ形状のネットワークを形成することが 出来ます。

\epsfile{file=loop-topology}

スイッチの登場によって、ネットワークのトポロジーの主流は バス型からスター型へと変化しました。

\epsfile{file=tree-topology}

しかしながら、スター型で屋上屋根を重ねると、どこか一つの 接続地点に故障があると、その下のツリーはすべて不通となってしまうという 問題があります。 (次ページ図参照)

そこで、スター型を末端の基本としつつも、基幹の部分に関しては、 ループ型や、その他の冗長性を確保したネットワークトポロジー(例えば フルメッシュ型)を 構成する必要があります。こうした冗長性の確保は一般にそれなりの資源を 必要とし、当然それなりにコストも要求するので、どれだけの冗長性 を求めるかはコストとの関係で考慮しなければなりません。

フルメッシュ型のネットワーク構成で、L3で全てを構成した場合は非常に 堅牢になります。この場合は、経路や回線の故障ではネットワーク全体は 落ちず、唯一のアキレスポイントはそれぞれのL3スイッチになります。 例えば、あるL3が落ちても、他のネットワークには問題はありませんが、 そのL3の配下のネットワークは落ちることになります。



Noriyo Kanayama