6.2.10 PSH フラグ

通常、アプリケーションから出される通信データはある程度の量を越えるか、時間が 来るまで、TCP/IPスタック上でバッファリングされるようになっています (もっと言えば、 キューと呼ばれる、言わば行列にデータが並んでいる状態にある)。勿論、これは 1byteごとにパケットを送出するよりも、ネットワークを効率的に利用するための工夫 です。 しかし、アプリケーションによっては、一文字のデータであっても直ぐに送りたい ようなものもあります。例えば、telnet などがその代表です。 もし、telnet でリターンを入れる まで、コマンドラインから入力した文字列が送出されないとしたらどうなるでしょうか。 更に、エディタを利用していたならば、とてもではないですが、telnetでエディタを 動かすなど不可能になってしまうでしょう。 PSH(push)フラグはこのような場合のために、 バッファリングをせずに相手にすぐに送るためのものであり、当然、受けた側も バッファリングをせずにアプリケーションに届けるようになっています。



Noriyo Kanayama