7.6 Network Time Protocol(NTP)

NTPはネットワーク上で時刻をきちんと合わせるためのものです。 時刻の元としては、GPSや原子時計などの非常に高精度なものが 利用されます。これらの時刻サーバは階層構造をなしており、 最高位を stratum 1 と呼び、その下が stratum 2 と順になっています。 同時に、ネットワークの遅延や速度のばらつきなども考慮に入れ、 ネットワークが切れている場合であっても、イントラネット内の時計が 同期するように調整を行います。近年では、ログなどを正確に取る必要 があり(同期されてないと全体の現象を同定できない)、スイッチなどにも NTPが実装されるようになっています。また、パソコンで動くNTPクライアント もあるので、これらを使えば多くのパソコンの時刻を正確に合わせることが 出来ます。

NTPについての情報や、stratum1,2の公開サーバについては以下の ページで情報が得られますが、残念ながら日本の公開サーバは記載 されていません。

    http://www.ntp.org/

上記のウェブに従えば、DNSの機能を使って pool.ntp.org に アクセスすると、世界中の色々なサーバにNTPアクセスが振り分け られるようになっています。

もし、日本の中のサーバを参照したい場合には、 CRL(通信総合研究所),NTTなどの共同研究で試験的に公開されているものが 下記にあります(stratum2)。但し、ここが何時まで公開されているかは 分かりません。

     ntp1.jst.mfeed.ad.jp (210.173.160.27)
     ntp2.jst.mfeed.ad.jp (210.173.160.57)
     ntp3.jst.mfeed.ad.jp (210.173.160.87)

また、昔から稼動していて、stratum1 に登録されていた以下のサイトは 今もサービスを提供してくれていますが、全国から非常にアクセスがあり、 今ではなるべく利用して欲しくないとのお願いがされています。

     #福岡大学
     clock.tl.fukuoka-u.ac.jp (133.100.11.8)

従って、通常は下記のところを利用するのが良いでしょう(福岡の肩代わり を引き受けています)。

    東京大学
    # ntp.u-tokyo.ac.jp (130.69.251.23)

また、最近ハードウェアレベルで作成された新しいNTPサーバが公開されて いますので、今後はここを参照するのが良いでしょう。 (http://www2.nict.go.jp/w/w114/stsi/PubNtp/)

    # NICT の新しいサービス 
    # ntp.nict.jp(133.243.238.164)
    server 133.243.238.164

ただ、これらのサーバに全てのクライアントが直接NTPアクセスするのは トラフィックの上では感心しません。 必ず、自分のサイトでNTPサーバ(stratum2,3)を上げて、 内部はそのサーバを見るようにしましょう。

また、これらのstratum1 のサーバも現在では人工衛星の原子時計を参照 しています。これらは現在ではGPSで簡単に参照できるので、直接そうした ものを使うのが良いでしょう。

ちなみに、NTPの誤差は1ミリ秒以下であるとされており、123番ポートを 利用します。



Noriyo Kanayama