7.9 Post Office Protocol(POP)

先にSMTP で学んだように、メイルは配送のみのシステムでした。そして、初期においては、 着いたメイルはUnix上のあるディレクトリに格納されたので、それらをそのまま 読むか、あるいはプログラムを使って読んでいました。しかし、メイルが普及する につれて、Unix上でしか読めないという方法では不都合なので、メイルを読むため だけのプロトコルが開発されました。その中の一つがPOPです。従って、POPの 行っている事は、サーバ上に着いたメイルをユーザに代って読み、それをユーザに 伝える事です。しかも、POPでは、メイルは削除するか、残しておくかのどちらかの 選択肢しかなく、ために着信メイルはどんどん同じ場所に貯まっていくので、 消してしまうしか事実上選択肢はありませんでした。勿論、POPでアクセスした ユーザのマシン上にはメイルは残りますが、サーバ上からは消去されている訳です。 このような方法では、複数のマシンを使って仕事をしている場合や、あるいは 学校などの複数のマシンを不特定多数が共有して使っている場合、または仕事場 と家とマシンが違うような場合に、過去のメイルへのアクセス方法がなくなって しまいます。しかしながら、POPの仕組み自体は非常に簡単なものであったので、 色々なプロバイダーに採用され、現在もPOPのみをサポートしているプロバイダー も多いのです。

現在、利用されているPOPは、version3 で、110番ポートを使うTCPのプロトコルです。



Noriyo Kanayama