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メイリングリスト

メイリング・リストはある決まった範囲のユーザに同じメイルを配布するシステム です。 原理的には、メイリング・リストは aliases に複数のアドレスを書くだけで対応でき ます。しかし、この場合には、人間が手で管理しなければならない事になり、 多くの参加者が出入りする場合には大変です。 このために、管理をするためのソフトが色々と作られています。 管理ツールの機能の基本は、メイリングリストへの入会・脱会の自動化、管理ツール、 過去のメイルの蓄積と閲覧機能 等の提供ですが、大筋は aliases の include 機能を使うことで実現されています。 include 機能とは、aliases に直接送り先を書くのではなく、aliases では特定の ファイルを指定しておき、そのファイルの中身を実行時に取り込む機能です。 実際には、このファイルの中に送り先が列挙されていたり、プログラム が指定されていたりします(これは管理ツールによって少しづつ違います)。

現在、良く知られているものとしては、

majordomo + distribute
最も有名だが、設定が厄介な事でも有名
CML
最もシンプル
FML
cml のように簡単設定であるが、機能は多い
smartmail
procmail に付属していたが独立。複雑、多機能

などがありますが、非常に多数のメールが飛び交うメイリングリストでない限り、 最初は CML を筆者はお薦めしていましたが、最近は考えが変わり FML を 推奨するようになっています。 CML はシェルスクリプトで書かれており、多くのマシンで 稼動すること、管理者以外でもメーリング・リストを管理出来ることが特徴です。 一方、FML は perl で書かれているために、ソースを読むのは大変ですが、 CML に比して圧倒的に便利な管理機能が整備されてきています。 また、速度の点では、CML はシェルスクリプトなのでコンパクトである (メモリ要求が小さいということは、トータルには速度に大きく影響します)、 FML は perl の高速性をもっているが、同時に perl が大量にメモリを 食うという欠点も併せて持っています。 従って、どちらを選ぶかは総合的に考えないといけませんが、メモリなど の資源は最近では潤沢にあるので、そういう意味では FML を選んだ場合、 機能という面では勿論、資源という面でもデメリットは小さくなりつつあ あると思われます。

また、FML で運用する場合で、メイルの章で述べたような内部再配送方式の メイル運用をしている場合は少し注意が必要です。これについても後程詳しく 述べます(他のツールでも多くの場合同じ問題があります)。





Noriyo Kanayama