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Postfixのインストール、設定の準備

Postfix のインストールについては、sendmail などとの違いもあり、 注意する点が多いのであるが、幸い FreeBSD のパッケージでインストール を行えば、ほとんどを全て実行してくれるので、パッケージからインストール した方が簡便で、誤りもない(NetBSD や VineLinux では最初から標準で インストールされている)。

以下では、パッケージから導入した場合の注意点についてのみ述べる。

Postfix は sendmail を交換する形で導入できるのだが、パッケージから のインストールでは、それぞれ以下の場所にインストールされる。

  1. 設定ファイル /usr/local/etc/postfix/
  2. プログラム /usr/local/sbin/
  3. 内部用プログラム /usr/local/libexec/postfix/
  4. ドキュメント /usr/local/share/doc/postfix/

通常、これらの場所は変更してはならない(パッケージからインストールする 場合には)。

特に、注意しなければならないのは sendmail という名前の代替プログラム (実はダミーで、sendmail を手動で動かす場合のみのための代替)が /usr/local/sbin/ に導入される点である。これはシステムが sendmailを 呼び出すような場合や、システムをバージョンアップした場合などに問題 となる事があるので、以下のように /etc/mail/mailer.conf を設定しておく。


# オリジナルの mailer.conf; sendmail を用いる
#
# Execute the "real" sendmail program, named /usr/libexec/sendmail/sendmail
#
sendmail        /usr/libexec/sendmail/sendmail
send-mail       /usr/libexec/sendmail/sendmail
mailq           /usr/libexec/sendmail/sendmail
newaliases      /usr/libexec/sendmail/sendmail


# postfix を利用する場合の mailer.conf
sendmail        /usr/local/sbin/sendmail
send-mail       /usr/local/sbin/sendmail
mailq           /usr/local/sbin/sendmail
newaliases      /usr/local/sbin/sendmail

少し戸惑うが、実は FreeBSD では /usr/sbin/sendmail は以下のように なっているのである。


wiz# ls -l /usr/sbin/sendmail
lrwxrwxrwx  1 root  wheel  21  10/16  2001 /usr/sbin/sendmail -> 
                                           /usr/sbin/mailwrapper

つまり、/usr/sbin/sendmail を呼び出すと、実際には mailwrapper プログラム が動き、mailwrapper プログラムは /etc/mail/mailer.conf を見て、実際に 呼び出すプログラムを決めているのである。これによって、単純に、 /usr/libexec/sendmail/sendmail を書き換えるよりもスマートに置き換えが 出来るようになっている(本当の用途はそうではなく、プログラム名で同じ プログラムを別の機能で呼ぶという手法を互換性を持たしたまま温存する ためのもので、本来そうしたやり方そのものを無くした方が良いとman には 記述されている。 cf. man mailwrapper)。

次に、/etc/aliases がPostfixの標準aliasesファイルなので、これを /etc/mail/aliases にシンボリックリンクを張る。


 # ln -s /etc/mail/aliases /etc/aliases

以上で設定のための準備は終りである。



Noriyo Kanayama