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2.2.4 マルチキャストアドレス

IPv6では、マルチキャストアドレスを多用し、ブロードキャストアドレスは存在 しない。ブロードキャストで行っていたような用途にも、全てマルチキャストを 用いる。

\epsfile{file=multicast}

マルチキャストアドレスは先頭8bitが 0xFF で始まり、フラグは現在次の2種類 がある。

  1. (0000) ウェルノウンマルチキャストアドレス
  2. (0001) 一時的マルチキャストアドレス

但し、ここで一時的というのは、現在の所はある種のローカルな概念であると 言っても良いだろう。

更に、マルチキャストアドレスにもスコープ概念があり、現在以下の scopeが 決められている。

0 (0000) 予約済み
1 (0001) インターフェースローカル
2 (0010) リンクローカル
5 (0101) サイトローカル
8 (1000) 組織ローカル
E (1110) グローバル
F (1111) 予約済み

表にないものは、未割り当てになっている。

従って、同じ group ID であっても、異なるスコープのマルチキャストアドレスが 存在することとなる。例えば、NTPサーバのマルチキャストgroupIDを 0x101に 割り振っていたとしよう(RFC2373)。すると、上記の定義に従えば、

            FF01::101   同一インターフェースに所属するNTPサーバ 
            FF02::101   同一リンクに所属するNTPサーバ
            FF05::101   同一のサイトに所属するNTPサーバ
            FF08::101   同一の組織に所属するNTPサーバ
            FF0E::101   インターネット上のNTPサーバ

という意味になる。但し、ここでフラグ(2byte目の先頭4bit)が 0 である点 に注意しよう。これは先に見たようにウェルノウンマルチキャストアドレスで あった。従って、FF15::101 というマルチキャストアドレスならば、それは 同一サイトの内部のみで決めた一時的なアドレスであり、その意味でローカル なものである。つまりは、他のサイトでは別の意味に使っても構わないことを 意味している。





Noriyo Kanayama