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2.2.4.1 事前に定義されたマルチキャストアドレス

既に定義されたウェルノウンマルチキャストアドレスがある。

        FF0x::   予約済み

上記のマルチキャストアドレスは利用してはならない。

        FF01::1    全ノードマルチキャストアドレス(インターフェースローカル)
        FF02::1    全ノードマルチキャストアドレス(リンクローカル)

上のアドレスは、そのスコープ内の全てのノードを指定するために 用いられる(つまりは、ブロードキャストの代わりとして利用される)。

一方、スコープ内のルータは以下のアドレスで指定される。

        FF01::2    全ルータマルチキャストアドレス(インターフェースローカル)
        FF02::2    全ルータマルチキャストアドレス(リンクローカル)
        FF05::2    全ルータマルチキャストアドレス(サイトローカル)

つまり、FF02::2 を使えば、そのリンクの中の全てのルータへの通知を 行うことが出来る。これによって、ルータに何らかのメッセージを出すことを 要請出来るようになっている。

次に、非常に特別なマルチキャストアドレスとして、要請ノードマルチキャスト アドレス(Solicited-Node multicast address)がある。 このアドレスは、エニーキャストおよびユニキャストのアドレスの下位24bitを 下の xx:xxxx にあてはめたものであり、同じ下位24bitを持つものはこのマルチキャスト アドレスに必ず参加しなければならないと決められている。

        FF02::1:FFxx:xxxx

このアドレスは、重複アドレス検出などのために用いられる(後ほどこれについては 解説する)。なお、プレフィックス長 は /104 であるので、

        FF02::1:FF00:0/104

がプレフィックスであり、例えば先の例のインターフェースIDを使うと、

                IPv6 link local fe80::290:ccff:fe22:8b4c

下位24bit は 22:8b4c であるので、要請ノードマルチキャストアドレスは 以下のようになる。

        FF02::1:FF22:8b4c

明らかに分かるように、このマルチキャストグループに所属するノードは ごく少数に止まっており、効率性を確保している。



Noriyo Kanayama