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2.3 アドレス選択

IPv6では、複数のIPアドレスがインターフェースに振られることに起因して、 アドレスの選択に関して幾つかの問題が予想され、デフォルトアドレス選択 (RFC3484)という機構が導入されました。この仕組みでは、宛先アドレスの 選択(例えばIPv4を優先させる事も含まれる)や、相手に応じたソースアドレ スの選択などがポリシーデータベース から決定されるようになっている。これは、具体的には、マルチホームなど の場合には、複数のISPからアドレスを割り当てられ、それをそのまま利用 すると、インターフェースには複数のアドレスが割り当てられる事になる。 このような場合に、ある外部へのアクセスにおいてAというISPを使って 出て行くようになっていた時、BというISPから割り当てられたソースアドレス を利用すると、往路と復路が異なるISPを利用することになり、IP的には問題 はないが、実運用上は問題となる。そこで、宛先IPアドレスに応じて、 ソースアドレスが決定できるような仕組みが提供されたのだが、残念ながら まだこのポリシー自体はホスト毎に設定しなければならないために、サイト の中で統一した運用を実行できる訳ではなく、まだまだ利用できるとは言い難い 状況である。ちなみに、こうしたポリシーが設定されていない状況でも、 通常v6では宛先アドレスと最長一致するソースアドレスが選択されるように なっている。

FreeBSDなどでは5系列から、ip6addrctlコマンドによって、ポリシーデータベースの 操作が出来るようになっている。



Noriyo Kanayama