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3.1.1 リンクローカルアドレスの構成

リンクローカルアドレスは、前の章で述べたように FE80::/10 のプレフィックス を持ち、インターフェースIDはEUI-64から生成したもの、あるいは指定された EUI-64形式IDから生成したものを、仮のリンクローカルアドレス とします。

こうして生成された仮のリンクローカルアドレスは、例えばMACアドレスから作成 されたとすると同一リンク内に同じアドレスがある可能性は非常に薄いのだが、 重複可能性がゼロではない。あるいは、EUI-64以外から手動で割り振ったよう な場合には重複は十分考えられる。従って、そうした事態を考え、IPv6プロトコル には重複アドレス検出(Duplicated Address Detection:DAD)が用意されている。

DADでは、ICMPv6の近隣要請メッセージ(Neighbour Solicitation message: NS) の宛先アドレスに要請ノードマルチキャスト アドレスを指定し、発信元アドレスに未指定アドレスをセットして、該当リンク のネットワークに送り出す。ここで注意するのは、要請ノードマルチキャスト アドレスのプレフィックスは、FF02::1:FF00:0/104 であるので、リンクローカル にのみこのマルチキャストは伝播するということである(つまりは、セグメント内 にのみ流れる)。要請ノードマルチキャストアドレスの下位24bitは、EUI-64の 下位24bitから取っているので、このマルチキャストアドレスを受信するという ことは衝突の可能性がある場合で、どのノードも受け取らない場合には衝突は ないことになる。近隣要請メッセージには返事を返すことになっているので、 返事がなければ、アドレスの重複はないと考える。

このようにしてアドレスの重複が検出されなければ、仮のリンクローカルアドレス を正式に採用する。もし、重複が検出されれば、そのインターフェースの使用を 停止する(インターフェースIDが乱数などから作成されたアドレスの場合には、 再度計算しなおして試行する)。



Noriyo Kanayama