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3.1.4 DHCP

先に述べたように、IPv6でもステートフル設定としてDHCPを利用できるように なっている。実は、IPv6のステートレス設定には大きな問題が存在する。それ は、ステートレス設定では確かにIPアドレスの付与や、デフォルトゲートウェイ の設定は出来るのだが、サービスの位置情報をどうやってクライアントに伝える のかという点が未解決であるからである。この問題は、幾つかの手法による回避 策が提案されたが、様々な理由で紆余曲折を経ており、結局現在では 何らかの形でDHCPを使う事が有力視されている。一つは、完全にDHCPに依存し、 v4と同じように構成する方法と、今ひとつはIPアドレスの付与はステートレス 設定で行い、サービス位置情報はDHCPで取得する方法である。このために、 RAメッセージの中のある余っていたbitを利用し(Other flagと言う)、そのbitが 立っていれば、クライアントはDHCPサーバをリンクローカルマルチキャストで 探索するという方法である。この手法はそれなりに受け入れられつつあるが、 一つは実装が遅れている点と、IPの使用状況がステートレス設定では把握出来ない 点に問題があると考えれている。一方、DHCPという点について見るならば、 ISPなどから割り当てられるプレフィックスを自動的に処理するための機能が、 DHCPに追加された。これは、Prefix Delegation (DHCP-PD)と呼ばれ、KAME DHCP はこれを実装しており、これによってプレフィックスの設定は自動的に行われ、 もしISPの都合でプレフィックスが変更されても、ルータやクライアントでは 一切考慮する必要がない点で非常に優れたメカニズムになっている。既に、 幾つかのISPではPDをサポートしているために、アクセスルータや、ルータが PDに対応していればすぐさま利用可能になっている(但し、その場合でも、/48で 割り当てられたアドレスの残り16bitの部分は予め設定しておく必要がある)。



Noriyo Kanayama