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6.2.4 XCAST対応アプリケーション vic,rat

XCAST対応のアプリケーションはまだあまりなく、IPv4のMulticastツールとして 使われ、現在ではIPv6にも対応している vic,rat が有名です。vic はビデオ会議 用のツールで、rat は音声を担当します。これらの vic,rat に対しても、 XCAST6の修正を加えないといけません。

vic,rat に必要なファイルは以下の通りです。

    xcast6-0.2-vic-2.8ucl1.1.3.diff.gz
    vic-2.8ucl-1.1.3.tar.gz
    xcast6-0.1.2-rat-4.2.25.diff.gz
    rat-4.2.25.tar.gz
    tcl-8.0.3ucl8.tar.gz
    tk-8.0.3ucl8.tar.gz

vic,rat は以下の場所からダウンロードできます。

    http://xcast6.sourceforge.net/archives/

また、vic,ratの導入の前に以下のパッケージを入れておかねばなりません。

    japaneseカテゴリ  ja-tcl-8.0.5_1
    japaneseカテゴリ  ja-tk-8.0.5_2
    tk-8.3カテゴリ    tk-8.3.5_2

但し、最新の vic-2.8ucl-1.1.5 とそのパッチにはバグがあり、ここでは 一つ前のバージョンを利用しています。

vic の構築に移ります。

    # tar zxvf  vic-2.8ucl-1.1.3.tar.gz
    ...
    # cd vic-2.8ucl1.1.3
    # gzip -dc ../xcast6-0.2-vic-2.8ucl1.1.3.diff.gz | patch -p1
    ...

これでパッチが当たりましたので、vicを作成します。 少し手順が長いので、注意して行ってください。(全て /rootの下の vic-2.8ucl1.1.3 にいるとします)

     # cd common.new
     # sh configure --enable-ipv6
     # make
     ...
     # cd ..
     # cd tcl-8.0/unix
     # configure
     ...
     # make
     ...
     # cd ../..
     # cd tk-8.0/unix
     # configure
     ...
     # make
     ...
     # cd ../..
     # cd vic
     # configure --enable-ipv6
     ...
     # make
     ...
     # make install

次に、rat のインストールです。

    # tar zxvf rat-4.2.25.tar.gz
    # cd  rat-4.2.25
    # gzip -dc ../xcast-0.2.1-rat-4.2.25.diff.gz | patch -p1
    ...
    # tar zxvf ../tcl-8.0.3ucl8.tar.gz
    ...
    # tar zxvf ../tk-8.0.3ucl8.tar.gz
    ...

これで準備が出来ましたので、コンパイルを行います。

    # cd common
    # sh configure  --enable-ipv6; make
    ...
    # cd ..
    # cd tcl-8.0/unix
    # sh configure; make
    ...
    # cd ../..
    # cd tk-8.0/unix
    # sh configure; make
    ...
    # cd ../..
    # cd rat
    # sh configure --enable-ipv6; make
    ...
    # make install
    # cd ../..

vic の起動方法は、Xcastでは、以下のようにします。

    # vic -n xcast6 host1,host2,host3/11000 &

これで、映像が host1,host2,host3 にポート番号11000で 送るように設定された、vic が立ち上がります。

\epsfile{file=vic-start,scale=0.5}

次に、Menu ボタンを押して、映像送信の設定をします。

\epsfile{file=vic-menu,scale=0.7}

ここで、最初に Transmission の Rate control を上げます。実際には、CCDカメラ やキャプチャカード、CPUなどの制約でフレームレートは10fps 位が最大でしょう (勿論、機器構成で異なります)。

またもし、映像のキャプチャーソースが 選ばれていないときは、Deviceボタンを押して正しいデバイスが選ばれているか 否か(bktrなキャプチャカードでは、meteor-1 です)、ポートがあっているかどう かをチェックしてください(bktrなカードでも、複数の入力ソースを持つものは、 port を変えて見ましょう)。最後に、一番左上のTransmitボタンを押してから、 Dismiss ボタンを押します。うまく、キャプチャ出来ていると、下の図のように、 画面が表示されます。

\epsfile{file=vic-ok}

画面をクリックすると、更に大きな画面で表示されます。

なお、FreeBSD などではデバイスなどの開発がそれほど盛んではないために、 キャプチャできる機器が限られています。bktr チップをつんだキャプチャカード か、あるいはov511チップをつんだUSBカメラが今のところ使える全てです。 ov511チップをつんだカメラで、市販されていたのはエレコムのUCAM-C1C30 などですが(色の種別のW,BK,SVなどの型番が最後につきますが 、同じものです)、これも製造は停止したようです。もし、見つけたら買っておいて 損はないでしょう。 但し、USBは1.1なので、フレームレートは5fps前後になってしまうようです。

次に、RATも同じように起動します。

    # rat host1,host2,host3/11001 &

但し、rat には xcast6 のオプションは必要ありません。また、ポート番号は vicと重ならないように注意してください。

\epsfile{file=rat}

左側が全体に流れている音声です。ListenがONになっていないと聞こえません。 また、音声を出力する先が spkr になっているかどうかチェックしてください( options ボタンを押して出てくるメニューの中の Category の Audioを選び、 その中の Tone test チェックをONにするとスピーカからテスト音が出ます。 これが出なければ、設定や結線に問題があります)。 右側が自分の流す音声ですが、通常はTalkはOFFになっています 。しゃべりたいときだけ、ONにしてしゃべるようにしてください。この時、 右のレベルが話しているのにも関わらず上がらない場合には、入力デバイスの 設定が実際に結線されている場所と異なっています。MICやLine1などに変更して 見て(三角矢印をクリックすると次々と変わります)ください。



Noriyo Kanayama