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2.1.1 表記と略記

IPv4では32bitのアドレスを8bit(1byte)づつに区切って10進数で表記していま したが、IPv6では非常に大きいのと混乱を避けるために16進数で表記します。 (IPv6アドレスを覚えていられる人はいないでしょうから、分かり易さは放棄 しても問題ないのです。)

128bitを完全に16進数で表すのは大変なので、16bitづつに分けて、区切りに コロン(:)を使います。従って、以下のような表記になります。

		fe80:0000:0000:0000:0290:ccff:fe22:8b4c

これでもかなり面倒なので、略記方法が定められています。まず、16bitの塊の 頭の0は省略できます。つまり、 000a は単に a に、0290 は 290 と略記します。また、0000 は 0 と略記出来ます。

従って、上の例は以下のように略記出来ます。かなり、短くなりましたが、 まだ長いですね。

		fe80:0:0:0:290:ccff:fe22:8b4c

そこで、2つめの略記方法として、:0: が続いてあった場合には、128bitの中で 一箇所だけ省略して、単に :: と書くことが出来るようになっています。 つまり、上の例の場合には、

            fe80::290:ccff:fe22:8b4c

となります。但し、2箇所を省略してはいけません。

 間違った省略
     fe80:0:0:0:290:0:0:8b4c → fe80::290::8b4c

何故ならば、もともと0が何bitあったか分からず、復元できないからです。 一箇所ならば、前後のbit数からそこに0が何bitあるかが分かる訳ですから。

省略の典型的な例がループバックアドレスです。IPv4では127.0.0.1でしたが、 IPv6では最後のビットが1で、残りがすべて0のアドレスとして定められています。 つまり、

     ループバックアドレス   0:0:0:0:0:0:0:1

なのですが、

     ループバックアドレス   ::1

と略記されます。

また、もう一つの典型例が未指定アドレスです。未指定アドレスは、まだアドレスが 割り当てられていないインターフェースの立ち上げの際の、送信元アドレスに利用 することが出来ます(IPv4 の 0.0.0.0 に相当します)。未指定アドレスは、全ての ビットが0として定義されているので、

     未指定アドレス         0::0  あるいは ::

と表記されます。



Noriyo Kanayama