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6.2.6 XCAST6を動かす

さて、実際に XCAST6でvic,ratを動かして、テレビ会議をして見ましょう。

もし、vic,ratを動かしていた場合には必ず一旦それらを終了してください。 次に、xcgroup を使って、グループを作成し、自身をそこに登録します。

    # xcgroup -b http://s01.s01.wakhok.ac.jp/cgi-bin/xcgroupsrv.cgi -g s01 &

ここで、注意しなければならないのは、IPv6では集約可能ユニキャストアドレスを 複数持つことが出来、それが XCAST6 に対して副作用を持っている点です。現行の XCAST6では、MACアドレスから生成されたアドレスを指定しないといけません。 上記の例では、DNSで s01.s01.wakhok.ac.jp はMACアドレスから生成された アドレスです。もし、アドレス解決が出来ない場合には、ここにIPv6アドレスを そのまま書きます。

xcgroup はバックグラウンドで常に動いて、XCASTグループへの参加を監視します。 /usr/local/share/xcgroup/[グループ名].txt (今の場合には、s01.txt)が作成され、その中は最初は自分自身のアドレスが 登録されています。参加者が増えると、その中身にアドレスが追加されます。

次に、vic,ratを起動します。今度は、xcgroup が面倒を見てくれるので、配信先 は指定しなくても良く、自分にのみ送れば良いでしょう。

    # vic -n xcast6 ::1/11000 &
    # rat ::1/11001 &

参加者は先の xcgroup と同じオプションを使って、xcgroup を動かし、vicやratも 同じように動かします。すると、もしvicで別の人が送信した内容も、 他の参加者全員に配信されます。

現在、誰がXCASTのグループに参加しているかは、以下のCGIを実行すれば知ることが 出来ます(実際には、/usr/local/share/xcgroup/以下の該当ファイルを見せている だけです)。

    http://s01.s01.wakhok.ac.jp/cgi-bin/xcgroupsrv.cgi?cmd=show&group=wakhok

xcgroup のインターフェースはまだあまり開発されていないために、少しばかり不便で、 自動で xcgroup,vic,rat を動かしたり、パラメータも取得できるようになると便利 なのですが、それはXCAST6が普及するに従って良くなって行くでしょう。また、 WIDEには、XCAST6のルータが設置されているので、これに参加するとIPv6が使える 環境ならばどこでもXCASTによる電子会議が実現できます。

中々面白いXCASTですが、あくまでも少人数用で実際にも16名までしか配信が出来ませ ん。原理的には、XCASTをExterior のプロトコルとして使い、サイト内部は マルチキャストを使うなどをすれば、そうした制限もなくなります。XCASTが開いた 世界は今非常に注目され、盛んに研究されているところでもありますので、これから 様々な応用が発展していくことでしょう。



Noriyo Kanayama