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7.1.1 内部、外部ルーティングプロトコル

Internet全体を考える場合に重要な点は、それが様々なネットワーク単位の 集合であるという点です。つまり、多くのネットワーク組織が相互に接続 されているという特徴があり、そこからルーティングプロトコルに対して ある要請がされます。それは、組織の内部のルーティングと外部の ルーティングではポリシーが全く違うという点です。実際、組織内部では 、その組織の管理者がその組織の実態に合わせて様々なルーティングポリシーを 設定することが出来ます。一方、組織と組織の間を繋ぐ、組織の外部への ルーティングに関しては、こうした単一の指導性、あるいは強制を行う ことは難しく、綿密な協力と相互性に基づく必要があります。このように して、組織内部と外部では異なるプロトコルが必要であり、それらの論理を 反映するという点で、外部で用いるルーティングプロトコルを Exterior Gateway Protocol (EGP) と呼び、内部で用いるルーティングプロトコルを Interior Gateway Protocol (IGP) と呼びます。勿論、技術的には EGP を内部に用いても問題はありませんし、論理的には IGP を外部に 用いることも考えられます。(実際、歴史的には現在IGPとされるものを インターネット全体の制御に使っていた時もあったのです。)

ゲートウェイプロトコルは古い言い方で、 ルーティングプロトコルと同じだと思って構いません。

通常、IGP はある程度の大きさを想定しているので、 それ以上の規模には対応出来ないことが多く、一方、EGPは最初から スケーラビリティを考慮しているので内部に使う事に大きな問題はないが、 IGPにあるような柔軟性には欠けると考えられます。

EGP として現在主要に利用されているのが BGP4 (Border Gateway Protocol version 4)です。 一方、IGP には IS-IS, OSPF, RIP などがありますが、通常 OSPF( Open Shortest Path First)を使う 事が推奨されています(IETF: Internet Engineering Task Force)。 とは言え、小さなネットワークでは簡便である ことから RIP (Routing Informationn Protocol)も良く使われています。 通常の管理者が扱うのは圧倒的に RIP,OSPF でしょう。BGP4を使うのは かなり大きなサイトでないとお目にかからないからです。



Noriyo Kanayama