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8.4 ospfdの設定

ospfd デーモンの設定も OSPF 特有の部分を除いては zebra と共通です。

! OSPFDd config
!
hostname pcs001-ospfd
password zebra
enable password zebra
service password-encryption
log file /var/log/ospfd.log
!
router ospf
 ospf router-id 202.11.98.17
 network 202.11.98.16/28 area 0
 network 202.11.97.16/28 area 0
!
line vty

この例では、router ospf 以降がOSPF特有の設定です。

以下それぞれについて解説します。

  1. router ospf
    OSPFを使うときには必ず指定しなければなりません。

  2. ospf router-id $<$32bit整数$>$
    Router ID を決めます。慣例としては、RouterのIPアドレスを つけますが、32bitの(非負)整数ならばなんでも問題はありません( IPと同じ記法で、x.x.x.x と書いても構いません)。 このRouterIDは、designated router(代表ルータ)がダウンし、 バックアップ代表ルータが昇格した時の後釜のバックアップ代表ルータを決めるために 用いられます。大きい値の方が優先です。ちなみに、代表ルータや バックアップ代表ルータは、立ち上げ順です。 また、ip ospf priorityはこの値よりも優先されますが、 インターフェース毎に決めなければなりません。

  3. network $<$network/mask$>$ area $<$area ID$>$
    OSPFで管理するネットワークアドレスと、そのエリア番号を指定します。 network を指定しなかった場合には、OSPFルータとしては機能しません (データベースの維持などは行う筈ですが)。 エリア番号は、0 はバックボーンです。これも32bitの(非負)整数で 指定します。

これらの設定のみを見ていると少し分かりづらいですが、ospfd の設定 (実はZebra全体がそうですが)では、いくつかのセクションに設定が 分かれています。これらのセクションはVTYで設定するときの状態遷移 に丁度対応しています。 VTYでの設定では、設定のための状態はconfigモードと、routerモード interfaceモード、line モードなどに分かれ、 設定ファイルのセクションではそれらを 対応するコマンドがあればそこから先が指定のセクションとなり、 別のコマンドがあれば指定のセクションに切り替わります。 通常、設定ファイルでは次の順序で記述しています(VTYモードでファイル へ write するとこの順序で書かれます)。

! ospf config
!
    [ 何もない最初のセクションではコマンドを書く ]
!
interface fxp0
    [ fxp0 のインターフェースセクション ]
...
!
interface sk0
    [ sk0 のインターフェースセクション ]
...
!
ospf router
    [ ospf ルータセクション ]
!
line vty
    [ VTY の設定セクション ]

インターフェースセクションは、ホストに存在するインターフェース 全てを列挙しても構いませんし、必要なもののみを書いても構いません。 また、全く書かない場合にはデフォルトの動作をします(IPなどが 設定されていて、up していたら取り込まれる)。

また、最後の VTYの設定セクションでは、どのアドレスからVTYに入れる などの設定が可能ですが、ここでは取り上げません(実は、zebra などと 共通の機能です)。

ちなみに、Zebra では設定の削除はほとんどの場合、no を頭につける だけで出来ます。





Noriyo Kanayama