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8.4.1 ospf routerのその他の設定

ospf router セクションで有効なその他の設定を見てみましょう。 (重要なもののみにしぼります)

  1. passive interface $<$interface name$>$

    そのインターフェースに対して受動モードを指定します。 受動モードでは、受信したパケットは通常通りに処理されますが、 特別に近隣ルータなどを指定していなければ、ユニキャストもマルチキャスト パケットも出しません。

  2. auto-cost reference-bandwidth $<$1-4294967$>$

    通常、OSPFのコストはバンド幅によって自動的に計算されます (勿論、後に述べるように手動で設定も出来ますが)。 その際の計算には大体以下の式を用います。

    \begin{displaymath}
コスト = {{ N } \over { バンド幅 (Mbps) }}
\end{displaymath}

    つまり、Nが 1000 で、バンド幅が100M のネットワークならば、コストは 10と計算出来る訳です。これによって、バンド幅が10M のネットワークの コストは100になりますから、経路選択でコスト10 と コスト 100の 選択ならばトータルで小さな方を選ぶことが出来ます。但し、注意しなければ ならないのは、全ての OSPF のエリアでこのNは同じでなければなりません。 そうでなければ正しい経路選択は出来なくなります。では、このNをいくらに すれば良いかですが、以前は 100 に設定されていたようです。しかし、 すぐに分かるように 1Gbpsのネットワークが出て来ると、整数計算では0に なり、意味がなくなります。そこで最近ではNにはデフォルトで1000が使われて いるようです(というか、Nに最初から10がかけられている)。ところが、これも 10G とかが出て来ると意味がなくなって来ますので、なかなか難しい問題 です。

    という訳で、 ここで設定されるのは計算式の分子の $N*10$ になっている N を設定出来ます。

  3. area $<$area ID$>$ virtual-link $<$router ID$>$

    仮想リンクを張る際に用います。area ID は IPアドレス記法(x.x.x.x)でも、 32bit(非負)整数でも構いません。バックボーンに接続されていないエリア を指定します。次に、router ID にはバックボーンの ABR(Area Border Router)であるルータのIDを指定します。IDはIP記法でも、整数でも同じく 構いませんが、IPアドレスではなく、あくまでもルータのIDである点に注意 して下さい。

    同時に、この指定は指定された ABR 側でもしなければなりません。仮想リンクは 一種のトンネルなので、トンネルの両端で同じように設定しないと片方のみが 流れても機能しないからです。

  4. default-information originate

    外部に接続しているASBR(AS境界ルータ)が、AS external LSAをdefaultルーティング を元にして流すための設定です。ASBRのみで設定します。



Noriyo Kanayama