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D.3.1 ファイルシステムとマウント

Unixでは全てのディスクやネットワーク上の記憶資源は一つのツリー構造の 中に展開される。ツリー構造は / を頂点として、枝分かれしており、 それぞれのディスク上のファイルシステムは全てこのツリー構造の中のどこかの 枝の中に組み込まれるようになっている。逆に、ディスク資源を利用可能に するためには、ツリー構造への組み込み作業が必要であり、これをマウント と言う。

現在のディスクの容量・空き容量やマウント位置は df コマンドによって知る 事が出来る。

# df -k
Filesystem  1K-blocks    Used   Avail Capacity  Mounted on
/dev/ad0s2a    507630   37126  429894     8%    /
devfs               1       1       0   100%    /dev
/dev/ad0s2d    507630    1882  465138     0%    /tmp
/dev/ad0s2f   2537138 1057388 1276780    45%    /usr
/dev/ad0s2e    507630    5040  461980     1%    /var

ここで、第一フィールドの Filesystem はそれぞれのディスクのパーティションを 表している。Unixではディスク資源自体の管理もファイルシステムの中に組み込ま れており、そうした資源は全て /dev/ディレクトリで管理される。それぞれの 資源の区別は、FreeBSDでは adが IDE のハードディスクを意味し、次の 0 は IDEディスクの番号、s2 がスライスの2番目(DOSではパーティションと呼ぶので 混乱しやすいが)、a,f,e の英文字がそれぞれのパーティションを表している。 BSD系では、通常、a パーティションは / に、bパーティションをプロセスの スワップ領域にとり、cパーティションはディスク全体を意味し、それ以降を通常の ファイルシステムに取るようになっている( devfs はデバイスファイルシステム という特別なもの)。

この例では、それぞれのファイルシステムは簡単に / 以下の ディレクトリにマウントされ(マウントポイントという)、例えば ad0s2f/usrにマウントされている。

どのディスクのどのスライスをどこにマウントするかは、/etc/fstabに 記述され、起動時にその情報に従ってマウントが行われる。

# Device                Mountpoint      FStype  Options         Dump    Pass#
/dev/ad0s2a             /               ufs     rw              1       1
/dev/ad0s2d             /tmp            ufs     rw              2       2
/dev/ad0s2f             /usr            ufs     rw              2       2
/dev/ad0s2e             /var            ufs     rw              2       2
/dev/acd0               /cdrom          cd9660  ro,noauto       0       0

FreeBSDでは、これらのファイルはインストール時に自動的に生成されるので 自分で作成する必要はない。また、ディスクの増設時であっても、 /stand/sysinstallの Configure メニューにある Fdiskと Label メニューから半自動的に行う事が出来るので、管理者が考えなければならない のは、マウントポイントとパーティションの分け方だけである。もし、他の FreeBSDマシンで用いていたディスクを増設する場合であっても、Labelメニュー においてマウントポイントを指定するだけで良いので、ディスクの管理は比較的に 簡単である。



Noriyo Kanayama