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2.3.3 その他の規格

TCP/IPでは、Ethernetだけでなく、FDDI(光通信+トークンリング)などの 他の物理層のプロトコルでもサポートされています。 しかしながら、既に 100vg-anyLAN、ATM、などの 100Mbps超の プロトコルについては姿を消しつつあり、 Gigabit Ethernet(GbE) が普及しつつあります。 特に、最近では価格的にも急速に安くなってきており、 幹線から支線までは GbE に置き換わりつつあります。また、そのために幹線では Gigabit 以上の 10G Ethernet などが出つつあります。 ケーブリングにおいてはこれまでのカテゴリー5のツイストペアケーブルでは なく、エンハンスドカテゴリー5あるいはカテゴリー6のケーブルで敷設するように した方が良いでしょう。

トークンリングは、CSMA/CD 方式とは違い、トークンを持ったものしか転送権利を 持たない点で、前者がいわば勝手におしゃべりをする雑談方式であったのに対し、 トークン・リングはマイクを順番に回す会議方式だと考えれば良いでしょう。 従って、CSMA/CD 方式のような急激な飽和は原理的にありませんが、それでも 通信量が増大するに従って効率は落ちて行きます(各ホスト上での処理時間の ためにトークンが遅くなって行きます)。 また、FastEthernet は CSMA/CD 方式ですが、 100vg-anyLAN では独自のプロトコルを使用していますので、互換性はありません。

一方、無線LANでは CSMA/CA 方式を利用しています。ethernetと良く似ていますが、 Collision Detect に代わって、Collision Avoidance という方式を取っています。 具体的には、衝突の検出が困難であるので(例えば衝突相手は直接は隠れて見えないが、 通信相手の周辺では衝突するような場合)、チャンネルが空いている事を確認後、 ランダムな時間を待ってから送出します。転送の終了は受信側がACKを返す ことで確認するという方式です。色々な理由で、 無線LANは通常のethernetよりも効率が悪く、そのためにバースト転送のような 方式も現在出つつあります。

更に、GigabitEther(GbE) では Fiber cable とTwist pair cable (8本全部を利用します)が利用できますが、CSMA/CDを用いるので飽和問題は 依然としてあります。しかし、実際にはスイッチを併用するので本質的ではなく、 むしろ相互接続性が良いという利点のみが残ります。しかし、GbE では、 短いパケットは規格上問題があったために、MTU は通常のEthernetと同じ であっても、実際の送出フレームではパディングをして長いフレームで 送出しています。従って、その本来の性能を引き出すためには、パディングを しない、本来の MTU で動かす必要があります (jumbo frame と言います)が、L2のレベルで通信に関与する装置が全て対応 しなければならなかったためについ最近まで利用が難しかったようですが、 ようやく安価なジャンボフレーム対応のスイッチもでつつあります。



Noriyo Kanayama