外部ビューワの環境設定を行うファイル

Mosaic はハイパーリンクによって、 絵、音声、ビデオなどの情報を呼び出すことができます。 それらのデータの表示を行うのは Mosaic 自身ではなく、 外部ビューワ (External Viewer) と呼ばれる別の プログラムです。
外部ビューワは自分の好みで取り替えたり、 新しい外部ビューワを追加したりすることも可能です。


標準の外部ビューワ

まず Mosaicで標準的に用いられている「外部ビューワ」を 紹介しましょう。 これらの「外部ビューワ」はデフォルトの設定として用いられるので、後に述 べる設定ファイルに登録する必要はありません。
(ここで解説するのは Xウィンドウ版の Mosaic の場合です。)

xv (画像の表示)

絵や写真などの画像データを表示するビューワとして広く用いられ ているのが xv です。 GIF形式だけでなく、PPM, JPEG, TIFF, PostScript など ほとんどの種類の画像データを表示できます。
また、 その機能 を活用することで、 画像ファイルへの保存、サイズや色などの調整も行えます。

showaudio (音声の再生)

実は音声のデータも多くの形式があります。 なるべく多くの規格に対応して再生できる外部ビューワとして Mosaic の標準になっているのが、showaudio です。
ただし、SUN のマシンとの相性は完璧ではないようです。 ボリュームの調整などの細かい点で時々うまくコントロールできないことが あります。

mpeg_play (動画の再生)

動画のファイル形式は、ようやく最近になって規格が定まりつつあるというの が現状です。あらゆる形式の動画を再生できるような外部ビューワは、残念な がら存在しません。
Mosaic が標準に選んだのは MPEG という形式の動画を 再生する mpeg_play です。

よく利用される外部ビューワ

上の標準の外部ビューワ以外によく利用されるものを紹介しておきましょう。

xanim (動画の再生)

これは Machintosh のコンピュータで作成された動画 (QuickTime) を 再生してくれるビューワです。

xplaygizmo (音声や動画を繰り返し再生)

showaudio や mpeg_play は、読み込んだデータを一度再生すると自動的に終了 してしまいます。 もう一度同じものを再生するには再びインターネットを経由 してデータを読み込まねばなりません。
これでは効率が悪いので、音声や動画をメモリー上に保存して 何度でも参照できるようにしたのが xplaygizmo というツールです。 showaudio や mpeg_play などを間接的に呼び出します。
このツールの欠点はメモリーをたくさん消費するという点です。 あまりにたくさん起動すると処理が遅くなってしまうので、 不必要なものはこまめに終了させた方がいいでしょう。

外部ビューワを設定する環境ファイル

外部ビューワにどんなものを使うかは、各ユーザーのホームディレクトリにある 2つのファイルによって設定をすることができます。
その2つのファイルとは、.mailcap と .mime.types です。

.mailcap (呼び出すアプリケーションを指定)

このファイルには、実際に呼び出したい外部ビューワを登録します。 皆さんに配った .mailcap は次のようになっているでしょう。

     application/x-csh; csh -f %s
     application/x-ksh; ksh -f %s
     video/quicktime; xanim  %s
     audio/*; audioplay -v 40 %s
     #audio/*; xplaygizmo -p showaudio %s
     #video/mpeg; xplaygizmo -p mpeg_play %s
どんな要求に対して、どの外部ビューワを呼び出すか、 コマンドの引数も含めてを記述します。
最後の2行の先頭の # は、コメントアウトの意味です。 (これをはずせば xplaygizmo が呼び出せるようになります。)
外部ビューワは Mosaicの一部ではありません。 外部ビューワとして登録したいアプリケーションが、 ちゃんとシステムに用意されているか確認が必要です。

.mime.types (ハイパーリンク先の ファイルの識別子の登録)

ハイパー・リンクに指定されたファイルは、識別子( . 以下の部分)に よってその目的が何であるか判定されます。 .html で終わるファイルであれば HTMLファイルですから、Mosaic は新しい ページを表示しようとします。.gif で終わるファイルなら画像データですから、 xv を呼びだそうとします。
このようなルールは、あらかじめ定められたものに追加して設定も可能です。 皆さんに配った .mime.types を見てみましょう。

     text/x-server-parsed-html       shtml
     application/x-csh       csh
     application/x-ksh       ksh
     video/quicktime         qt mov
たとえば最後の行の意味は、「.qt または .mov で終わるファイルは、 quicktime形式の動画のデータであると解釈する。」という意味です。 先に説明した .mailcap の内容と合わせると、 「.qt または .mov で終わるファイルがハイパーリンク先になっていたら、 xanim が呼び出される。」ということにないます。

同様に、「.csh または .ksh で終わるファイルがあったら、 それは csh あるいは ksh のシェルを起動する。」ということになります。 この仕組みを利用して、Mosaic から別のプログラムを自由に起動することが 可能になります。.csh または .ksh で終わる名前でシェルスクリプトを 用意しておき、その中に呼びだした いプログラムを書いておきます。 後はハイパーリンクでそのファイルを指定します。

最後に注意を1つ。上のような「ルール」は、残念ながら各ユーザーが勝手に 新しい物を考えて拡張できるわけではありません。 同じルールを wwwサーバーも解釈できなければいけないからです。