良いインターフェイスとは何か?
「親切さ」とGUIの役割
「良いインターフェイス」の条件として第一に挙げられるのが、
誰にでもわかりやすい親切な設計であるということです。
特定の人にしか理解できなかったり、
使いこなすまでに長いトレーニングが必要となるシステムは、
たとえどんなに優れたものであっても、
良いインターフェイスを持っているとは言えません。
理想を言えば、予備知識がほとんどないユーザーでも、
すぐ高度で複雑な処理を呼び出せるシステムが望ましいわけです。
そうしたシステムは決して実現不可能なものではありません。
実際、皆さんが利用しているウィンドウシステムや、
その上で起動されるアプリケーションは、
そうした目標で設計されているのです。
最も良い例は Mosaic自身でしょう。
既に皆さんは Mosaicを使っているわけですが、
その操作の単純さと機能の豊富さの両面で驚かされたはずです。
ウィンドウシステムのような方法は、GUI (Graphical User Interface)
と呼ばれています。
コンピュータから人間への情報の出力には、
画面上のグラフィック表示を活用し直感的に理解しやすいものにします。
また、人間からコンピュータへの命令の入力も、
マウスなどの単純な装置を用います。
このため、誰でもすぐに操作を覚えることが可能なのです。
皆さんが設計する Mosaicのページも、
GUI によるインターフェイスを元にしています。
だからページ作りのポイントは、
「インライン・イメージの表示」と「ハイパーリンクの活用」になるわけです。
これらの利点を生かせるようにページの設計を行うよう心がけてください。
情報の表示をグラフィックによって行う利点が、もう一つあります。 それは、言語の違いに縛られないということです。 効果的にグラフィックを使用している Mosaicのホーム・ページは、 たとえ外国語で書かれていたとしてもある程度理解が可能です。 (おそらく皆さんも経験しているはず。) 逆のケースもあり得ます。 皆さんは、おそらくホーム・ページを日本語で書いていると思いますが、 国外の人が見てもわかりやすいページにするためには、 グラフィックを上手に使う工夫が必要です。
操作の効率と「ショートカット」の機能
親切なインターフェイスは、必ずしも全ての人に歓迎されるわけではありません!
人間とはぜいたくなもので、ある程度システムに慣れてくると、
今度は丁寧な機能がかえって「わずらわしいもの」のように感じることになります。
メニューなどのグラフィック表示が現れるまでの
わずかな時間も待ちきれなくなってきます。
また、マウスでカーソルを移動させて「ボタン」をクリックするよりは、
キーボードから次々命令を打ち込んだ方が速い操作が可能です。
このように、ユーザーが違えば、その人にとって「最適なインターフェイス」も
違ってくることに注意しなければなりません。
「親切さ」を取るか「操作の効率」を取るか最終的に決定するのは、
個々のユーザーであるべきでしょう。
上に説明した事態にも対応できるよう、
優れたシステムでは1つの操作法を押しつけるのではなく、
ユーザーに選択する余地を残すようにしていまうす。
たとえば基本の操作は GUI に基づく親切な方法を採用し、
システムに慣れてきたユーザーのためには、
別のより効率的な操作法を提供することもできるようにするわけです。
こうした考え方は「ショートカット(近道)」と呼ばれ、
多くのシステムで使われています。
Mosaicで見るホーム・ページに関しても似たようなことが言えるかもしれません。
たとえば Mosaicを立ち上げた時、
どんな画面が出てくるのが良いか考えてみましょう。
初めて Mosaicのシステムを使う人にとっては、画面はなるべく親切であるべきです。
そのために多少操作の効率を犠牲にしても、
豊富な機能を用意した方がいいでしょう。
システムに親しみを持ってもらうことも重要ですから、
ある程度デザインなどに配慮して「楽しめる」画面にする工夫も必要です。
こうした観点から作られたページが、
皆さんが現在 Mosaicの立ち上げ時に登場するページ
(URL が http://www.wakhok.ac.jp/inside.html )です。
でも、おそらく皆さんはこのページにそろそろ不満を感じ始めているはずです。
「データの読み込みに時間がかかりすぎる」、「自分には不必要な項目が多い」、
「いつも同じ画像データで見飽きた」、こういった不満は当然で、
それは皆さんが Mosaicの操作に上達してきた何よりの証拠です。
つまり、「ショートカット」の役割をする別のページが必要になってきたわけです。
実は、それは簡単に実現することができます。
むしろ、そろそろ自分専用の「立ち上げ用のページ」を
作成した方が便利でしょう。