大規模なアプリケーションの開発と Beanの階層


・ アプリケーションを構築するための部品という観点から、 Bean と通常のクラスとを比較してみましょう。

JavaBeans と Javaのクラスの比較
JavaBeansJavaのクラス
構成要素となる資源 さまざまな種類のファイル(Jarアーカイブ) ソースファイルから生成さえるバイトコード
公開される情報プロパティ形式は自由
操作の方法メソッド(形式に制限) メソッド(形式は自由)
外部への通知PropertyChangeEvent形式は自由

 Beanは単独のクラスではありません。規模や目的は全く制限がありません。 その一方で、通常のクラスとは異なるかなり「厳しい制約」が課せられています。 Beanの内部の情報にアクセスするためのルールや、 Beanを操作するための手段、 Beanが外部へ通知を行う手段などの形式が決まっているのです。
 このようなルールはちょうど歯車やネジの規格のようなものに相当します。 規格を守って生産された部品は、同じ規格に従った機械ならばどんなものの 部品としても利用できます。 それと同じことがソフトウェアの世界でも実現できるわけです。 また、最も基本的な歯車やネジを基にして別の部品を作り、 その部品を基にしてさらに部品を組み立て・・・、 という階層的な関係を繰り返して複雑な製品に仕上げていく点は、 ソフトウェアの開発でも同じです。


「手作りの部品」から「規格化された部品の再利用へ」