Java言語の誕生

 Javaのプロジェクトが Sun Microsystems社内部でスタートしたのは、 1991年のことだと言われています。 現在のように WWWと結びつく形で完成されたのは 1994年の秋、 Sunがそれを正式に発表したのは 1995年5月のことです。
 このJava言語の最初のリリースで、 Javaの表示を行う最初のWWWブラウザ HotJava と JDK(Java Developers' Kit) のαバージョンも併せて提供されました。 (現在では Java Development Kit という呼び方が正式なようです。) JDKは、Java言語の「標準クラスライブラリ」を提供します。 その仕様が完全に確定していなかったのですから、 未だ完成途上、成長中の言語であったと言えるでしょう。 それにもかかわらず、Java言語はあっという間に 世界中のプログラマーの注目を集めることになりました。 インターネットの普及のおかげで、 Java言語に関する情報は ほとんどリアルタイムで世界中に伝えられています。 1つのプログラミング言語が、これほど短い期間のうちに、 これほど多くの人々に受け入れられた例は他にないでしょう。

 1995年内の最も大きな動きは、Netscape 社が Netscape 2.0 から Javaへの対応を表明したことでした。 Netscape 2.0 のβバージョンは 1995年末から配布され、 JDKも、それに歩調を合わせてバージョン・アップしました。 そして 1996年の1月 JDK 1.0 と Netscape 2.0 の公式版が登場しました。
 その後 JDK はさらにマイナー・バージョンアップをして、 現在(1996年10月)の最新バージョンは JDK 1.02 です。 また、Microsoft社の Internet Explorer も 3.0 から Javaへの対応を始めました。

 次の JDKのバージョンは、メジャーな変更が予定されています。 JDK1.1 は 1996年の 10月から12月のうちにリリースされるとアナウンスされています。 JDK1.1 は、Javaがいよいよ本格的な開発言語として実際の現場で利用される ことを前提としています。 パフォーマンスの改善、国際化対応、セキュリティ機能の強化と標準化など 商用利用に必要な機能が盛り込まれる予定です。 また、JDK1.1の最大の目玉はイントラネットへの対応でしょう。 サーバー・クライアント型のアプリケーションの実現、 データベースへのインターフェイスの構築、 異種機間のリモートなメソッドの呼び出しなどのためのライブラリが整備されます。 JDK1.1 の登場で、Java言語はまた新しい展開を迎えることになりそうです。