Beanの開発方法を言葉で説明するのは困難な面があります。
元々 Bean は GUIベースの開発ツールで開発することを前提にしているからです。
また、どの開発ツールを選択するかで、具体的な作業の手順も異なってきます。
開発ツールの種類によってはソースのエディットの作業がほとんど必要ない
ものもありますが、ここでは最も原始的なスタイルで解説します。
作業は次のような手順で行います。
次にマニュフェストファイルと Jarファイルの生成方法について解説しましょう。 マニュフェストファイルは Jarファイルが生成される時に自動的に生成されます。 Beanであることを示すのは、その中の1つの設定に過ぎません。 ですから、用意すべきファイルは次のような極めて簡単なものになります。 (ファイル名は任意でかまいません。以下 thickbutton.mani と仮定)
Manifest-Version: 1.0
Name: thickbutton/ThickButton.class
Java-Bean: True
Beanはパッケージを定義するのが普通です。
ここでは thickbuttonという名前のパッケージに含まれることにします。
また、先のThickButtonクラスはアダプタとなる innerクラスを含んでいるため、
コンパイルすると2個のバイトコードのファイルができます。それらは、
ディレクトリ thickbuttonの中に格納されているはずです。
+-- thickbutton -+- ThickButton.class
| |
| +- ThickButton$InnerAdapter.class
|
+-- thickbutton.mani
マニュフェストファイル thickbutton.mani はカレントディレクトリにあると
仮定します。上のようなファイルをまとめて Jarアーカイブにするとしたら、
次のように jarコマンドを起動することになります。
jar cvmf thickbutton.mani thickbutton.jar thickbutton/*.class
これで、ディレクトリ thickbutton内のバイトコードをまとめて
thickbutton.jar と言う名前のアーカイブファイルを生成し、
その際にマニュフェストファイルの情報に thickbutton.maniに記述されたものも
追加さえることになります。
では、上の Beanを BeanBox内で取り扱ってみましょう。
BeanBoxを起動するために特別な設定は必要ありません。
BeanBoxがインストールされたディレクトリに移動し、
起動のためのスクリプト run.sh もしくは run.bat を呼び出します。
すると、次のような3個のウィンドウが画面に現れるはずです。
左から順に「Beanの登録・選択のウィンドウ」、
「設計中のBeanを表示するウィンドウ」、「プロパティ・シートのウィンドウ」です。
最初の状態では、Bean選択のウィンドウにはサンプルデモ用の Beanが表示されて
いるでしょう。
そこに、自分で作成した Beanを追加するためには、
Fileメニューの中の "Loadjar.." を選択してください。
するとファイル選択のウィンドウが表示されますから、
適当なディレクトリと Jarアーカイブのファイル名を選択します。
Jarファイルが正しく Java Beansの設定がされていれば、
選択できる Beanの一覧に追加されるはずです。
では、作成した Bean を BeanBoxに表示させてみましょう。 Beanの選択ウィンドウの中で ThickButtonをクリックし、 続けて Bean表示用のウィンドウの適当な場所をクリックしてください。 すると Beanが現れます。 また、それに合わせてプロパティ・シートのウィンドウも変化して、 この Bean固有のプロパティを編集できるようになります。
表示ウィンドウ内で Beanのサイズを変更したり、 プロパティ・シートのプロパティの値を変更すると、 それに応じて Beanの外観が変わるのがわかるはずです。 試してみてください。