0-3-1:プログラムの実例


・ この講義ではプログラミング言語として Javaを主に取り扱いますが、 今日はそれ以前にもっと簡単なプログラムの実例を紹介しましょう。
UNIXなどのOSでは「コマンド(command)」を呼び出す方法で コンピュータに仕事を命ずることができます。 たとえば echo というコマンドは、指定された文字列の情報を表示します。


echo  "Hello, Wakkanai Hokusei!"   <---- コマンドの入力(命令の指示)
Hello, Wakkanai Hokusei!           <---- コマンドの実行結果の出力

・ プログラムの内容をテキストファイルの形式にエディットしておくことも可能です。 そうしておけば一度作ったプログラムを後で何回も利用することができます。
以下に示すのは perl という名前のインタープリタ型の言語のプログラムです。 以下のような内容のテキストファイルを適当な名前を付けて保存しておきます。 たとえば hello.pl という名前だとしましょう。


print "Hello, Wakkanai Hokusei!\n";

これはたった1行からなるプログラムです。実行するには perlのプログラムを 呼び出してコマンドライン引数としてプログラム名を渡します。 perlはインタープリタ型の言語なので、コンパイルなどの作業は必要としません。 実行結果はすぐ続けて出力されるはずです。


perl  hello.pl

Hello, Wakkanai Hokusei!

"print" は perlに組み込まれた最も基本的な命令の1つで、 指定されたメッセージをそのまま画面に出力します。 メッセージの末尾にある "\n" は「改行」を意味します。

・ さて、このプログラムを作って実行してみてください。 初めて自分の作成したプログラムが動いたことで感動した人もいるかもしれませんが、 おそらく大半の人は不満を感じるのではないでしょうか? それも当然です。 なぜならプログラムを作成する作業と、コンピュータが実行した結果を比べると、 プログラムを作る方がずっと手間がかかっているからです。 本来、プログラムは、コンピュータに面倒な仕事をさせるために存在します。 たった1行の出力では残念ながらそこまで複雑な指示はできなかったわけです。
perlの場合、たとえば次のような命令で、コンピュータに繰り返し何回でも 同じ処理を繰り返させることが可能です。 (文法的なことの細かいことは省略しますが、このような記述は、 この後勉強する C や Java でもほとんど同じように登場します。)


for( $i=0; $i<10; $i++ ) {
    print "Hello, Wakkanai Hokusei!\n";
}

これでコンピュータは同じメッセージを10回繰り返します。 繰り返しの回数の指定を変えれば100回でも1万回でも行わせることが可能です。 その場合でも人間が書くプログラムの内容はほとんど同じである点に注目してください。