java.awt パッケージ
awtパッケージはマシンやシステムに依存しないウィンドウ・システムへの
インターフェイスを提供します。
グラフィックの表示、ユーザーからの入力の処理などを担当する重要な
パッケージです。
awt は
JDK1.02
から多くの拡張が行われています。
そのうちの主要な部分は
新しいサブパッケージ java.awt.event と java.awt.datatransfer
にまとめられていますが、
awtパッケージ本体の中にも、新しいコンポーネント、
ポップアップメニュー、印刷機能に関連するクラスが追加されています。
またオブジェクトをより一般化して表現するためのインターフェイスも
新たに追加されています。
新しく追加されたクラスの紹介
- ScrollPane
スクロールバーを自動的に付属できる Container のサブクラスです。
- PopupMenu
ポップアップメニューを提供するクラスです。Menuのサブクラスです。
- Cursor
カーソルのオブジェクトを提供するクラスです。
- MenuShortcut
キー入力によって行われたメニュー選択のショートカットを表すクラスです。
Eventのサブクラスです。
- EventQueue
システムのイベント・キューへのインターフェイスを提供するクラスです。
- SystemColor
Colorクラスのサブクラスですが、
ウィンドウシステムの使用している色の情報を手に入れる機能を提供します。
- PrintJob
印刷処理をコントロールするためのクラスです。
- AWTEvent
新しいイベントモデルでウィンドウ・システム内のイベントを表すクラス群の
共通のスーパークラスになります。このクラスは abstractでオブジェクトは
生成できません。
実際に利用される具体的なイベントのクラスは java.awt.event パッケージに
収められています。
- AWTEventMulticaster
複数の相手に効率よくイベントを伝達するために設けられたクラスです。
このクラスは abstractではなく、すべてのイベント伝達のサービスを
行うオブジェクトを生成します。
新しく追加されたインターフェイスの紹介
- Ajustable
Scrollbarクラスなどに実装されます。
縦方向・横方向のある範囲の中で、オブジェクトの持つ値を操作する機能を
提供します。
- LayoutManager2
JDK1.0 の LayoutManager の機能を補充するために追加された
ものです。addLayoutComponent( Component, Object )という
形のメソッドを新たに提供します。これは任意のオブジェクトで
表現される情報を元にレイアウトを実行する機能で、
より柔軟なレイアウトの処理を可能にします。
具体的には GridBagLayoutクラスに実装され、評判の悪かった(?)
煩雑な記述が改善されるようです。
- ItemSelectable
複数の選択項目を持つオブジェクトに対して、アイテム選択の結果と、
通知相手の管理を可能にする機能を提供するインターフェイスです。
Checkbox や Choice クラスに実装されます。
- PrintGraphics
印刷を実行する時の細かな情報(フォントや色など)を提供するオブジェクトの
共通のスーパークラスになるために用意されたインターフェイス。
- Shape
Rectangle,Polygon などの2次元図形を表すクラスの共通する性質を表す
インターフェイスです。
現在のところ共通の性質に相当する内容とは、
「図形を取り囲む矩形(Bounding Box)を持つ」ということです。
したがって Pointクラスは Shape を実装しません。
以前から存在するクラスも、内容に追加されているものが多くあります。
特に Componentクラスとそのサブクラスが新しいイベントモデルに
対応したことは重要です。そのために必要なメソッドがいくつか追加されています。
また、
Componentクラスの多くのメソッド名がより普遍的な名称に変更
されています。
たとえば、resize() は setSize() という具合です。
古いメソッド名も利用できますが、なるべく新しい名称を使うことが推奨されて
います。
その他、Componentには Cursor をコントロールする機能も追加されています。